「退職金2500万のうち2000万投資」に見る少額投資の重要性

ホーネットです。
今回は気になるニュースをニュースを発見したので、そちらの紹介とレビューになります。

「退職金2500万のうち2000万投資」68歳独身男性が招かれた「銀行VIPルーム」という密室恐怖

https://president.jp/articles/-/46640

【ケース2 B氏(68歳) 首都圏在住 ひとり暮らし】
B氏は3年前に40年間勤務した会社を定年退職し2500万円の退職金を元にリタイア生活に入った。退職金が振込まれるとまもなく銀行から連絡があり、「とってもお得な特別キャンペーンのご案内があるので一度支店の窓口にお越しください」とのこと。
さっそく銀行の窓口に行くと担当者にVIP専用室という小部屋にご案内され、ご丁寧に支店長まで挨拶に現れた。B氏も前から資産運用には興味があったのでいい提案であれば是非お願いしたいと言うと「待ってました」の勢いで特別キャンペーン商品である「資産運用セット」について腕利き担当者によるマシンガントークが始まった。
内容は退職金のうち2000万円を半分に分けて1000万円を指定の投資信託に預けるだけでもう半分の1000万円の3カ月定期預金の利率が通常0.002%のところ何と5%になる超お得な商品とのこと。
1000万円の0.002%では税引後およそ50円の利息にしかならないが5%とでは税引後およそ10万円になるという話で、B氏もそれはいい話だと前のめりになった。
さらに前のめりにさせたのは、もう半分の投資信託1000万円についてで、これも大評判の好配当株式の毎月分配型商品がお勧めで、その理由が毎月なんと約15万円の分配金が受け取れるとのことだった。
これは先ほどの定期預金の利息よりも金額的に魅力的であることに加え、期間も3カ月どころか保有し続けている間じゅう分配金を受け取れるとのことで、少ない年金の足しになると完全に乗り気になり、すぐに手続きをした。
しかし、高収益な特別キャンペーン商品に喜んでいられたのはほんのつかの間だった。
毎月15万円だった分配金は半年後には12万円に減り、その1年後には9万円にまで減ってしまった。それどころか、元本自体も当初1000万円だったのが2020年3月には新型コロナショックでおよそ750万円にまで一気に下がり、現在も回復はせずに下位安定してしまっている。これでは何のために投資したかわからず、B氏もうなだれるばかり。
また、B氏は気がついていないが、実はこの投資信託の購入時には3.3%の手数料が引かれていて1000万円のうち33万円は最初に差し引かれ、引かれた後の金額から投資が始まっている商品であった。

退職金という大きなお金をいきなり手にした人が陥りやすい事例ですね。突然大金を手にしても、すぐに使うわけではないので寝かせておくのはもったいない、今後収入がなくなるのでできる限り増やしたいという意図は分かりますが、見るからに投資初心者であり、投資の世界の常識を知らないまま大事なお金を預けてしまったことが最大の原因かと思います。

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何がダメだったのでしょうか?いくつか抜粋しましたので解説していきます。

1000万円を指定の投資信託に預けるだけでもう半分の1000万円の3カ月定期預金の利率が通常0.002%のところ何と5%になる超お得な商品

まずはここですね。1000万円を投資すると、残りの1000万円の利率が5%になるとのことですが、通常利率の2500倍です。他の銀行の定期預金から見ても現在ではあり得ない水準ですね。定期預金なので元本補償でお得でしょうが、なぜここまで利率を高くしてくれるのか。。。明らかに怪しいフレーズです。

大評判の好配当株式の毎月分配型商品がお勧めで、その理由が毎月なんと約15万円の分配金が受け取れる

次はここです。1000万円を預けて、毎月15万円が受け取れる。年率18%の分配金なんて、投資をしている方ならわかるとおり、こちらもあり得ない水準の話です。おそらく元本取り崩し型だったのではないでしょうか?元本取り崩し型とは、言葉の通り見込んだ水準の利益が出なかった場合、元本から取り崩して分配金を払うことです。つまり預けた1000万円の一部が返還されているだけということですね。

実はこの投資信託の購入時には3.3%の手数料が引かれていて

最後はこちらです。投資信託を買うときは、購入手数料と信託報酬の確認は必須です。世間では購入手数料ゼロ、信託報酬0.5%以下というのはザラにあります。記事の投資信託では購入手数料3.3%ということだったので、おそらく信託報酬も数%ほどだと予測します。元本は取り崩された上、高い信託報酬を引かれていてはプラスの運用は難しいでしょう。


いかがでしたでしょうか?投資を始めている方なら簡単に見抜けそうなものですが、投資という世界を知らないとこのような罠にハマってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。投資経験者が少ない日本国民の場合、大多数が同じ状況になる可能性があるということですね。「少額投資では利益が出ない」、「まずは大きなお金を貯めることが先決」といった議論もありますが、私は少額でも投資をしておき、投資の世界での一般常識をきちんと学んでおくことは非常に重要と感じています。それが将来、自分自身の資産を守る力になってくれるでしょう。

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